高いポテンシャルを秘めた太陽光発電は、
クリーンな電力供給の一翼を担う発電システムです。
太陽光発電は、光に反応するシリコンなどの半導体や金属化合物の性質を利用して、太陽光から直接電気を発生させる技術です。
◆太陽光発電の仕組み
太陽電池に光があたると、プラスとマイナスを持った粒子(正孔と電子)が生まれ、
マイナスの電気はn型シリコンの方へ、プラスの電気はp型シリコンの方へ集まります。
その結果、電流が生まれます。
◆太陽電池の種類
シリコン系の半導体には、結晶系と薄膜系があり、結晶系はシリコンを溶かして固めた後、スライスした基板を用いて作りますが、
薄膜系はガラスなどの上にプラズマなどを利用して非常に薄いシリコンの膜を成膜して作ります。
- 結晶系シリコン
単結晶 - 最も古い歴史があります。200µm~300µmの薄いシリコンの単結晶の板(基板)に太陽電池を作ります。
基板の値段が高いのが欠点ですが、性能や信頼性に優れています。 - 結晶系シリコン
多結晶 - 比較的小さな結晶が集まった多結晶でできている基板に太陽電池を作ったもので、単結晶より安価で、
作りやすいことから現在の主流となっています。変換効率は、やや単結晶に劣ります。 - 薄膜系シリコン
- アモルファス(非晶質)シリコンや結晶シリコンをガラスなどの基板の上に1µm内外の非常に薄い膜を形成させて作った太陽電池です。
大面積で量産ができるという特長がありますが、結晶系シリコンと比較して性能面に課題があります。